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形成外科の疾患
形成外科の疾患
○キズ
皆さんは切りキズ、すりキズが出来たとき乾かしてかさぶたを作って治そうとされていないでしょうか?また毎日消毒、ガーゼ交換で病院に通院されていないでしょうか?実は、消毒・ガーゼ交換をすることでかえってキズの治りを遅く、汚くしている場合があるのです。また隠れた異物の存在はキズの治癒を遅らせます。キズは適切な湿潤環境(湿った状態)でこそ早くきれいに治ります。当院ではキズを出来るだけ早くきれいに治すような治療を心がけております。
○動物に咬まれた
近年、犬や猫に咬まれて怪我をする方は珍しくなくなってきました。犬や猫の口内には多数の菌がいます。不用意にキズを縫合すると化膿することがあります。また手や足といった血流の良くない部位は化膿する危険性が高いです。(2003.4日本形成外科学会総会 院長発表)キズの状況や咬まれてからの時間により治療方法が異なりますので来院の上、御相談されることをお勧めします。
○熱傷(ヤケド)
ヤケドは大きく3つに分けられます。
1.I度熱傷:これは日焼けと同様で3〜4日で治癒します。
2.II度熱傷:これは水泡ができるヤケドで治癒には2〜4週かかります。跡が残ることがあります。
3.III度熱傷:皮膚の全層が壊死した状態です。手術適応になることが多いです。
II度、III度の熱傷は面積が広いと命に関わることもあります。また面積が小さくても治癒してからのひきつれ(拘縮)が機能障害や見た目の問題を起こすことがありますので形成外科や皮膚科への受診が必要です。
○ケロイド
虫刺され、手術創、ピアス、ニキビなどが原因でそのキズ跡ができもののように増大し痒みや見た目の問題を起こす状態です。前胸部、肩、背中などに生じ易いとされています。ただ切り取るだけでは必ず再発しさらに状況が悪化することもあります。難治例は電子線照射などの治療が有効です。このような治療が必要な方は日本医科大学付属病院形成外科をご紹介させていただいております。
○埋没法重瞼術後のトラブル
二重瞼の形の問題はともかく、埋没糸が緩み角膜を傷つけているケースがあります。瞼を裏がえして糸が確認できるケースは良いのですが糸が見えないために眼科を受診しても、美容外科を受診しても診断がつかないケースがあります。(2006.7日本美容外科学会 院長発表)このような場合でも埋没糸を探し出し除去すると角膜障害が速やかに治癒します。 二重瞼の手術後に眼がゴロゴロするなどの症状のあるかたは受診をお勧めします。